下の歯のラミネートベニアは、なぜ上の歯と違う考え方をするのですか?
歯の大きさと受ける力が違うからです。「上の歯だけ明るくしたら、下の歯がより黄色く見えます」と、上の歯を先に治療してから下の歯について相談される方が多くいます。唇がゆるんでくると、下の前歯がより見えるようになることもあります。下の前歯は幅と厚みが小さく、少し多く削っただけでもエナメル質の下の象牙質が露出してしみやすくなり、接着も弱くなるため、下の歯では削る量をより控えて考えます。
| 区分 | 上の歯 | 下の歯 |
|---|---|---|
| 歯の大きさ | 大きく厚いほう | 小さく薄い |
| 削る余裕 | 比較的ある | 少なく、象牙質が露出しやすい |
| 口を閉じたとき | 下の歯を前から覆う | 先端が上の歯の内側に先に当たる |
| 設計でまず確認すること | 色と形 | 噛み合わせと厚み |
下の歯のラミネートベニアができるのはどんな場合?
下の前歯の位置は問題なく、色や先端のすり減り、大きさ・長さだけが不ぞろいな場合です。上の歯をすでに治療した後で、下の歯の色を合わせたい場合も同じです。この場合も、長さと厚み、上の歯に当たる点を一緒に決めることで、貼った後も快適に過ごせます。
軽いすき間や歯並びの差を一緒に整える余地についても、このときにお話しします。口を閉じたり噛んだりするときに下の歯の先端が上の歯の内側にぶつかる方もいて、歯ぎしりがあると、寝ている間にその力が繰り返しかかります。
下の歯のラミネートベニアをしてはいけないのはどんな場合?
| 現在の下の歯 | 治療 |
|---|---|
| 位置は問題なく、色・先端・大きさだけが違う | 貼る、またはごくわずかに整える |
| 上の補綴物と色を合わせる必要がある | すでにある上の歯の色に合わせる |
| 重なり・ねじれ・傾きが大きい | 先に歯を動かす |
| 歯ぎしりが強く、1本の歯だけが先に当たる | 噛み合わせと癖をまず確認する |
重なりやねじれが強い場合は、セラミックで合わせるのではなく、先に歯を動かします。可能な範囲については下の歯の部分矯正の記事で取り上げています。希望の形をつくるために削る量が大きくなる場合も貼りません。面が狭い下の歯では、その余裕がより早くなくなるからです。前に出ている下の歯や骨格性の口ゴボ(口元の突出)にも重ねません。できないことは、できないと最初にお伝えします。
上のラミネートベニアと色はどうやって合わせますか?
新しく色を決めるのではなく、すでにある上の歯の明るさと透明感に合わせる作業です。下の歯だけを見れば問題ない色でも、上の歯と一緒に見ると不自然なことがあるため、貼る前に接着剤の色まで口の中で替えて試しながら確認します。
本数は、笑ったときに見える範囲で決まります。前の4本で済む方もいれば、犬歯まで見える方は範囲が広がります。下の歯がほとんど見えないのであれば、上の歯だけを治療して下の歯はそのままにするケースも多いです。
ウォンジン歯科ではこのように進めます
きれいな先端の形より先に、どの下の歯が上の歯の内側に先に当たるかを確認します。その点を避けるように長さと厚みを決め、貼った後に改めて噛み合わせを調整します。歯ぎしりがある場合は、ナイトガードについても一緒にお話しします。一度貼ったセラミックは外しても最初とまったく同じ状態には戻らないため、形より先に、使いやすい噛み合わせについてお伝えします。削らずに重ねられる下の歯であればブリネイトをご提案し、ベーシック0.3mm(当日も可能)、ビルドアップ0.1mm(約1週間)、プラチナ0.1mm(約2週間)で、麻酔も仮歯もありません。料金は診療費一覧でご確認いただけます。
よくある質問
下の歯のラミネートベニアは、上の歯より割れやすいですか?
設計が合っていなければ、そうなることがあります。口を閉じたときに力が一か所に集中するかどうかをまず確認し、長さと厚みを調整します。
下の歯はホワイトニングだけで合わせられませんか?
下の歯が天然歯で変色が強くなければ、ホワイトニングで上の補綴物の明るさに近づけることができます。ホワイトニングで足りない場合に、ラミネートベニアを検討します。
上の歯と色をまったく同じにできますか?
明るさと透明感を確認し、できる限り合わせます。材料や貼った時期、現在の歯の色によって、わずかな差は残ることがあります。
下の歯のラミネートベニアの後、噛んだ感じは変わりますか?
厚みが加わるため、最初の数日は前歯の先端が当たる感覚に違和感があることがあります。1本の歯だけが先に当たったり、不快感が続いたりする場合は、噛み合わせを再調整します。


