ウォーターピックはどう使いますか?
弱い水圧から始めて、歯ぐきのラインに沿ってゆっくり動かすのが基本です。「水圧が強いほどよく落ちるんじゃないですか?」診療室ではむしろ、強い水圧で使っていて歯ぐきを傷めて来院される方を見かけます。
- タンクにぬるま湯を入れます。冷たすぎるお湯や熱すぎるお湯は歯ぐきを刺激します。
- 最も弱い段階に合わせ、ノズルを口の中に入れてから電源を入れます。
- 洗面台のほうへ少し体を傾け、口を少し開けて水が流れ出るようにします。
- ノズルを歯と歯ぐきの境目に向け、奥歯から前歯までゆっくり動かします。
- 歯と歯の間では少し止まって水流を通し、外側と内側の両方を行います。
1か所に強い水流を長く当てず、歯ぐきのラインに沿ってなぞる感覚で十分です。慣れてからも、歯ぐきが楽な段階までにとどめます。全体を一周するのに1〜2分あれば十分で、長く当てたからといってよりきれいになるわけではありません。
最初の数日は、歯ぐきから少し血がにじむことがあります。炎症のあった歯ぐきが刺激を受けて起こることが多く、続けて使ううちに減っていくほうです。水圧が強いことが原因であれば、一段階下げてください。
ウォーターピックはデンタルフロスの代わりになりますか?
代わりにはなりません。ウォーターピックは水で洗い流す清掃で、デンタルフロスと歯間ブラシは歯の表面に直接当てて落とす清掃です。
| 道具 | 得意なこと | 限界 |
|---|---|---|
| ウォーターピック(口腔洗浄器) | はさまった食べ物、ゆるい汚れの除去 | 表面についた歯垢を十分に落とせない |
| デンタルフロス | すき間の狭い部分の歯垢除去 | 広いすき間や補綴物の下は使いにくい |
| 歯間ブラシ | すき間の開いた部分、インプラント周りの歯垢除去 | 狭いすき間には入らない |
すき間の広さと歯ぐきの状態に合わせて併用します。歯間ブラシの選び方は歯間ブラシの使い方にまとめています。
ウォーターピックは特にどんな人に役立ちますか?
構造が複雑で、歯ブラシだけでは磨き残しが出る口の中に役立ちます。
- 矯正のブラケットやワイヤーの周りに食べ物がよくはさまる方(部分矯正を含む)
- インプラントやブリッジの下に食べ物がはさまる方
- 歯ぐきが下がって歯と歯の間が広がった方
- 手が使いにくく、デンタルフロスが難しい方(この場合も補助です)
ウォーターピックを使うときに避けるべき方法は?
- 最初から最も強い段階で使う
- 1か所に水流を長く集中させる
- 冷たすぎる水や熱すぎるお湯を使う
- 歯ぐきの手術や抜歯の直後に、指示なく使う
- ウォーターピックだけを使い、デンタルフロス・歯間ブラシを省く
ウォンジン歯科ではこのように進めます
ウォーターピックを使ったあとに出血するとおっしゃる場合は、歯石や歯垢がたまっていないか、歯ぐきが腫れたり歯周ポケットが深くなったりしている場所はないか、補綴物の周りが食べ物のはさまりやすい形になっていないかをあわせて確認します。水圧を下げても同じ場所で出血や腫れを繰り返すなら、使い方だけの問題ではありません。インプラントの周りであれば、インプラント周囲炎かどうかも確認します。どの器具を使うかよりも、口の中のどの部分が磨けていないかを知ることが先なので、検診のときにその場所をお示しします。
よくある質問
ウォーターピックは1日に何回使いますか?
1日1回、夜の歯みがきのときに使えば十分なことが多いです。矯正装置があって食べ物がよくはさまる場合は、食後に追加で使っても構いません。回数を増やすよりも、1回を歯ぐきのラインに沿って丁寧に使うほうが効果的です。
歯みがきの前と後、どちらで使いますか?
大きな差はありません。先に使えば、はさまった食べ物を取り除いたあとで歯みがきがしやすくなり、後に使えば、残った汚れをすすぎ流せます。楽な順番を続けることが大切です。
水の代わりにうがい薬を入れてもいいですか?
製品ごとに推奨事項が異なるため、まず取扱説明書をご確認ください。濃いうがい薬は機器を傷めたり歯ぐきを刺激したりすることがあるので、使う場合でも薄めるほうが安全です。
ウォーターピックのノズルとタンクはどう手入れしますか?
使ったあとはタンクに残った水を捨てて乾かしておいてください。水がたまっていると細菌が繁殖しやすくなります。ノズルは製品の案内に従って数か月ごとに交換し、家族同士でノズルを共有しないようにします。

