ラミネートベニアは、ふつうどのくらい削りますか?

決まった数字はありません。目標は、削る範囲をエナメル質(歯の表層)の中で終えることです。前歯の表面のエナメル質は歯ぐき側が薄く、先端に行くほど厚いため、同じ量を整えても歯ぐきに近い側が先に象牙質に届きます。歯ごとの削る基準は前歯のラミネートベニアで削る量の記事に別にまとめました。

クラウンと比べると違いははっきりしています。クラウンは歯を全周にわたって削ってかぶせ、ラミネートベニアは表面と先端の一部だけを扱います。ですからラミネートベニアはもともと削る量の少ない治療で、その長所を生かすには、削る範囲がエナメル質の中で終わらなければなりません。

今の歯削る傾向
矮小歯・小さい歯削らない、またはごくわずか
大きさと並びが標準的エナメル質の中だけで整える
前に出ている、または大きい歯そのままのせず、まず動かす方を優先
ラミネートベニアで削る量を左右する前歯の表面

たくさん削ると、何が問題ですか?

「口コミが怖いです」という声をよく聞きます。私が見る後悔は、ラミネートベニアを付けたという事実よりも、必要以上に表面を削った箇所にあります。問題は削ることそのものではなく、どのくらい、なぜ削ったかです。

  • 象牙質が露出すると、冷たい水や風でしみる状態が長く続きます。
  • 象牙質に接着すると、エナメル質より接着が弱くなります。
  • さらに深くなると、神経にまで負担がかかります。
  • 次に選べる治療が減ります。やり直しの際にクラウンへ移ることもあります。

削る量を減らす方法は?

  1. 先に歯を動かします。重なっていたり前に出ていたりする歯は、部分矯正でスペースを作ってから付ければ、削る量が減ります。
  2. セラミックを薄く作ります。薄いほど、スペースを作る量が少なくて済みます。
  3. 歯ぐき側(歯頸部)はより浅く整えます。エナメル質が最も薄い場所です。
  4. 仕上がりの形を事前に確認し、必要な所だけを整えます。

削ってスペースを作るのではなく、スペースを作って削る量を減らす順番です。少し時間がかかっても、健康な歯を守るほうがよいと考えます。

前歯を数本だけ動かす部分矯正は、ふつう数か月で終わります。矯正が終わって歯が落ち着いたらセラミックを付け、動かした歯が戻らないように保定装置も一緒に使います。その数か月が、一生使うエナメル質を残します。

削らないと、かえって不自然になる場合は?

あります。歯がすでに大きかったり少し前に出ていたりするのに、ほとんど削らずにのせると、前歯が大きく飛び出して見えます。このような歯は、エナメル質の中でごくわずかに整えるほうが自然です。すでに前に出ている歯と骨格性の口ゴボ(口元の突出)には付けません。削らないか削るかは、流行ではなく今の歯が決めます。

ウォンジン歯科ではこのように進めます

カウンセリングのとき私は、数字よりも、この歯に削る理由があるかどうかを先にお伝えします。理由がなければ削らず、あればエナメル質のどこまでかを鏡でお見せします。削らなくてよい歯にはブリネイト(ベーシック0.3mm・当日、ビルドアップ・プラチナ0.1mm)をご提案します。1本あたり330,000〜990,000ウォン(2026年9月時点、付加価値税込み)で、詳しい金額は診療費一覧にあります。

よくある質問

ラミネートベニアのあと、しみる症状はどのくらい続きますか?

エナメル質の中で終わっていれば、付けた直後の数日軽くしみて、その後おさまることが多いです。数週間たっても続いたりひどくなったりする場合は、境目と接着をもう一度確認します。

すでにたくさん削られた歯は、元に戻せますか?

エナメル質は再び生えてきません。その代わり、残った歯の壁に合った次の治療を探すことはできます。象牙質が広く露出している場合は、薄いセラミックより歯を包むクラウンのほうが長持ちすることもあります。

削る量は事前にわかりますか?

カウンセリングで、どの歯のどの面をなぜ整えるのか、説明を受けられるべきです。歯ごとに違うので、全体で何ミリという一つの数字より、歯ごとの説明を求めてください。

削ったら仮歯を付けますか?

削った面が露出してしみたり見た目が気になったりする場合は、セラミックができあがるまで仮歯をかぶせることもあります。削らずにのせるブリネイトは覆うものがないので、仮歯はありません。