奥歯がなくなると、なぜ前歯にすき間ができるのですか?

奥歯が受けていた噛む力を、前歯が代わりに受けるからです。奥歯は食べ物をすりつぶして噛む力を支え、前歯は食べ物を噛み切り、発音を助け、下あごがどこに閉じるかを誘導します。後ろがなくなると、その力と誘導が前に集まります。

診療室に「前歯に急にすき間ができました」と来られる方の中には、原因が前歯ではなく失った奥歯である場合が少なくありません。奥歯を失ってから時間が経つと、次のような変化が続きます。

  • 空いた場所のほうに隣の歯が傾きます。
  • 向かい側の歯が空いた場所のほうに伸びてきます。
  • 前歯が前や横に押されてすき間ができ、先端がすり減ったり欠けたりします。
  • 片側だけで噛む癖がつき、反対側の歯とあごに負担がかかります。

前歯だけを先に治してはいけませんか?

後ろが空いていると、前歯の治療は長くもちにくいです。ブリネイトや前歯のクラウンをのせても、そのかぶせ物が受ける力が計画と変わり、再びすき間ができたり割れたりします。そのため私は前歯の形よりも、後ろに歯があるか、歯ぐきと骨が支えられるかをあわせて診ます。

片側噛み、歯ぎしり、歯を失ったままにしていた期間が重なると、前歯のすり減りがより早くなります。失ってから長く経つと歯槽骨(歯を支える骨)がすでに減っているので、その場合はスクリューより骨と歯ぐきが先です。すき間のできた前歯のすき間そのものを埋める方法は前歯のすき間の治療方法に別にまとめました。

失った奥歯はブリッジとインプラント、どちらで補いますか?

骨と歯ぐき、隣の歯の状態が決めます。私はひとつの方法を押しつけません。

区分ブリッジ(橋渡し)インプラント
方法空いた場所の両隣の歯を削ってひとつにつなぐ空いた場所に人工の根を埋め、その上にかぶせ物
隣の歯健康な歯を削ります削りません
期間比較的短いです骨に結合するまで通常2〜6か月、骨移植があればさらに長くなります
その後の管理連結部の下を別に磨く必要がありますインプラント周囲の歯ぐきの管理がずっと続きます

骨が足りなければ、骨移植やサイナスリフト(上の奥歯側の骨の高さを上げる手術)が先に加わります。こうした項目が加わる場合は、その名前と金額が診療費の表に別に記載されているべきです。

前歯のインプラントは奥歯と何が違いますか?

原理は同じですが、より難しいです。前歯は笑ったときに歯ぐきのラインが見えるので、埋入位置が1mmずれただけでも歯ぐきの形と色が不自然になります。そのため前歯のインプラントは別に計画します。奥歯を後回しにしたまま前歯だけを立てると、後ろからくる力がその前歯を再び押します。

ウォンジン歯科ではこのようにしています

失った奥歯があれば、パノラマと三次元(CT)画像で骨の高さと幅を先に確認します。そのうえで奥歯のインプラントとブリッジのうち、骨と歯ぐきに合うほうをお伝えし、前歯はそのあとの順番で計画します。インプラントはオステムのSA・BA・SOIを使用し、健康保険(韓国の健康保険)適用のインプラントも可能です。項目別の金額は診療費一覧にあります。

前歯だけを見ていては、前歯を守れません。前歯にすき間ができ始めたら、後ろが空いていないかをまず確認してみてください。

よくある質問

奥歯が1本抜けたのは、そのままにしてもいいですか?

今は不便が少なくても、長く放置すると隣の歯が傾き、向かい側の歯が伸びてきてスペースが狭くなります。あとで補おうとするときに矯正や骨移植が先に必要になることがあるので、早めに状態を確認するほうがよいです。

奥歯を補えば、すき間のできた前歯は元に戻りますか?

自然には閉じないことが多いです。後ろを先に補って力を安定させたあと、残ったすき間は部分矯正やコンポジットレジン、ラミネートベニアで別に検討します。

前歯にすき間ができるほかの原因もありますか?

あります。歯周炎で歯槽骨が減って歯が揺れ、すき間ができることもあれば、舌で前歯を押す癖や歯ぎしりが原因になることもあります。原因によって治療の順番が変わります。

65歳以上ならインプラントに保険が適用されますか?

満65歳以上は生涯2本まで健康保険(韓国の健康保険)のインプラントが適用され、自己負担は30%です。適用条件は診療の際に確認いたします。